2011年07月14日

さようなら、また会う日まで

先月、お世話になった芝居の恩師・川路夏子先生が亡くなった。
そのお別れ会に行って来た。

前進座の女優さんで、アニメや映画の吹替えで多く活躍されて、
有名なところだと「アルプスの少女ハイジ」でクララのおばあさまの声をあてていた。
そのせいか、特にについて指導されて、
声にはいろいろな音があること、
それを自由に使って表現することを教えてもらった気がする。

私がお世話になったのは、15年も前の話で、
しかもたった2回しかその劇団の公演には出なかったけど、
「若いのに歌舞伎や能をよく知っている」と言われて、
よく稽古後に飲みに連れて行ってもらったな。
短いけど、思えばディープなおつきあい(笑)

先生はご結婚はされていなくて、
だから、お子さんもいなくて、
芝居一筋だったのかな、
みんなでわいわいと芝居をしている時が一番幸せだったんだろう。

私がその劇団をやめる時、
なんて言ってやめたのか忘れてしまったけれど、
きっと先生は悲しかっただろうと、いまは想像できる。
自分も劇団を解散させたことがあるから、
大切な仲間だと、次の公演も一緒にやるんだと思っていたのに、
自分のそばから仲間が去っていく、自分がそこにひとり取り残される悲しさは、
いまならとてもよくわかる。
でも、その時は想像できなかったし、
そんなに一緒にいるということこそが大切なことだとは思いもよらなかった。

お別れ会でも、先生が笑っている写真が飾られていて、
それなのに「お別れ」という気がしない。
むしろ「同窓会」のような気分。
それは、やっぱり写真の先生がいつもの笑顔だっただから。
姿は見えないけれど、先生は会場にいて、
にこにことみんなのおしゃべりを聞いていた気がする。
みんなも湿っぽい雰囲気にならず、始終明るく笑っていて、
本当にいいお別れ会だった。

あと何年、私も現世で芝居ができるかしれないけれど(笑)
あの世でまた先生にお会いした時には、
「少しは芝居ができるようになったので、先生の劇団に呼んでください」
と言ってみようと思う。

「水戸訛り、まだ抜けてないよ」と切り返されそうだけど(笑)





posted by ゆきお at 00:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。